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読書

日本マラマッド協会 アメリカ映像文学に見る少数民族


        私の小さい頃は西部劇をよく見ていて、インディアンが悪の象徴でした。ジョン・ウェインなどが演じる騎兵隊がインディアンをバッサバッサと殺すのを喝采していました。長ずるに従って本当の悪党は白人だと気づきます。勝手に入り込んで、インディアンの土地を取上げ、抵抗するインディアンを抹殺していたのです。おまけにアフリカから黒人を連れ出し奴隷として使います。このような犯罪の行為の上で「風とともに去りぬ」という映画で見る農業主の優雅な生活ができてきたのです。インディアン関係の映画は「ラスト・オブ・モヒカン」「大いなる勇者」「ダンス・ウィズウルブス」。黒人関係は「ミシシッピー・バーニング」「ドッ・ザ・ライト・シング」「カラー・パープル」

日本人の移民もアメリカでは迫害された少数民独のひとつです。第二次世界大戦で日本人は強制収容所に入れられました。ドイツ系はそういうことはないのに、有色人種の日本人はルーズベルト大統領によってそうされました。「ピクチャー・ブライド」「愛と哀しみの旅路」、同じ黄色系の中国人の「ジョイ・ラック・クラブ」という映画が解説されています。

ユダヤ人も遅れて入ってきた移民です。ドイツ、東欧、ソ連から迫害を逃れてアメリカに渡ってきました。「紳士協定」「質屋」「敵―ある愛の物語」ヨーロッパでもアメリカでもユダヤ人はやたら差別を受けています。根本は同じ宗教なのに、旧約、新約聖書にわかれたもので、その敵対心は部外者にはわかりにくいものがあります。おまけに同じ根本から分かれたイスラム教も絡まって、宗教戦争は終わることがないようです。

同じ遅れた移民イタリア系の人々もアメリカでは軽蔑の対象です。その対抗策のためにマフィアができています。どの少数民族も固まり身を守ろうとしています。日本人街もそう、中国人街、最近では韓国人街など一箇所に住む傾向が強い。「死刑台のメロディ」「ゴットファーザー」

アメリカの人種問題騒動をみると、もはやアメリカは分裂国家になっていて、世界をリードする大国としての資格を失っているのではないかと思われます。

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