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どうも文章が持って回った言い方で、一体何を主張としているのかわかりません。科学書ならもっとすっきり結論を出してほしいものですが、どうも人類学は自分自身が関わるものですから、明確に言えないことかもしれません。自分が果たしてどういう人間なのか誰も自信を持って言えないでしょう。前著に「98%チンパンジー 分子人類学から見た現代遺伝学」というものがあり、私も2%しかチンパンジーと変わらないのかと驚いた時もありました。ところがこの本では前著の反省に立っているようで、2%でも5%でも違いしかなくても、遺伝子が作り出す反応の多様性は途轍もない差があり、こうまでも形が違ってきているのだということは、2%か5%しか違わないのだから近隣であると単純に言えないらしいという反省です。人種問題も政治が絡みますから、科学的真実もどうのようにも加工できてしまい、この分子人類学もトラブルの源泉になっているようなところもあります。トランプがアメリカ大統領になり、アメリカナンバーワンとがなりたてていますが、これが白人ナンバーワンともとれないことはありません。白人も黒人も黄色人も遺伝子はちょっとの違いかもしれないが、その表現されたものは全くかけ離れたものになっているということで、そこに新たな優劣が発生するのか、発生を意図しているものもいるかもしれません。