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読書

ジョン・アレン・パウロス 数学オンチ諸君


    この本の目的は、

「数学オンチとエセ科学を妄信することの間には、重要な相関関係がある。本書では、数学オンチとエセ科学の関係について検証するつもりである。遺伝子工学、レーザー技術、マイクロチップ回路などのおかげで、世界についての私たちの理解が日ごとに深まりつつある。そういう社会にあって、大勢の大人たちが、いまだにタロットカードや霊媒、水晶パワーを信じているということは、実に嘆かわしい」

と、いうことで、人々の蒙昧を数学で切り開くということです。

また数学を学ぶ利点はこのようなところにあると言っています。

「私たちの主張と現実とのあいだの不一致は、非常に大きいが普通である。数と偶然は、現実の根本原理中に入り込んでいる。そこで、これらの概念をしっかり把握している人は、これらの不一致と矛盾をよりはっきりと見ることができ、何かおかしいと感じることができるであろう。私は、おかしいと感じられることは素晴らしいことだと思う。だから、そうした感覚を大事にすべきである。私たち人間は、取るに足らない存在であるが、その私たちに将来の展望を与えてくれるのも、私たちとネズミを区別しているものも、この何かがおかしいと感じる能力である。この感覚を鈍らせてしまうようなことには、それが何であれ反対すべきである。その中には数学オンチも含まれている。私は、比率についての感覚を見につけ、人生には確率的な本質があるということを理解していただきたいと望んでいる」

タロットカードで人生を占うより、log対数を学んで、大きな数字でもコンパクトにまとめる技術を習得し、それらを比較することで、常識のある人生を進むことができるということです。要するに宝くじを買って夢を見るよりは、数学を学んでGoogleの社員になったほうがより豊かな生活ができるということです。

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