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映画007がはやっていたころ、実際にそのようなことをやっていたのはCIAの職員たちです。各国のアメリカに反対する要人の殺害、共産党員の洗脳。殺害、クーデターの演出、スパイ養成と拷問。これらスパイの要望に応えて、毒物、自白剤、殺人器具などを作っていたのが、化学科の部長のゴットフリートです。22年在籍し、退職し、後は悠々自適の生活かと思われましたが、ある事件が引き金になり、連邦州議会に呼び出されたり、裁判に呼び出されてしまいます。その事件とはCIAの研究者であった人がホテルから飛び降り自殺をしたということです。この研究者は研究者同士のパーティで、会を盛り上げるために、別の研究者が向精神薬LSDをスプレー缶でまき、それを吸って、彼は鬱の傾向を示すようになります。ゴットフリートの指示のもと、同僚がついて、精神科医に引き合わせ、その後に泊まったホテルから、ガラスを突き破って地上に落ちたということになっていました。CIAの職員ということで内密に事件は処理されました。後々CIAの予算が問題になり、その追求からこの自殺事件のピックアップされたのです。この研究者は仕事を辞めると、CIAの仕事の中身を暴露するのではないという理由から投げ落とされて殺されたのではないという疑問も出てきます。ゴットフリートは国家公務員の守秘義務を盾に取り、州議会、裁判を乗り切ります。80歳で亡くなったのですが、自殺ではないかともうわさされています。彼は毒物研究者ですから、暗殺用にも自殺用にも、いろいろな毒物を詰めた機具を作っています。
戦後日本でも、鹿地亘という共産党員がCIAに拉致され、ソ連へのスパイを強要されています。この本では4人の共産党員を捕まえ、拷問をし、最後には銃を撃って、東京湾に捨てられたと書かれています。ベトナムではベトコンの二人の脳を開いて電極を埋め、刃物を渡して、殺し合いをしろと命令しましたが、しなかったものですから銃で殺しています。CIAはとんでもない組織だとわかります。