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トロッコの問題というものがあります。トロッコが暴走していて、分岐器の切り替えで、5人が死ぬか、一人が死ぬかの状態になっているとき、大半の人が一人を犠牲にして、5人が助かるほうがいいと言っています。またこれに似た別のシチュエーションでは、5人を助かるためには一人をレールから突きおとすしかないといった状態では、大半の人が反対しています。この二つのシチュエーションの考察は、脳の領域で別の場所で行っていると説明しています。そこで脳梁を切断した、右と左が独立した脳の持ち主はどう答えるかというと、どちらも5人助かるほうがいいと言います。要するに左右の連絡がないものですから、直接手を下して人を殺めるということにまずいと思う脳が一方の脳に通じないからです。脳梁の切れた人は冷たいと言っているのではありません。理論的には一人より5人助かったほうがいいでしょう。でもそのために自らの手で人を突き落とすというという行為は道徳的に許されないものだと感じるところもあり、左右の脳が協議して、大半の人は分岐器の切り替えよりは、直接手を下すことはできないと感じているようです。