もともと日本にはユダヤ人など住んでいなかったので、江戸時代には雲でもつかむような話だったでしょう。明治になりキリスト教が大々的に入り込んで、ユダヤ人という概念がおぼろにわかったくらいです。ユダヤ人に対していい感情を持ったのは日露戦争です。ロシアにおけるユダヤ人排斥に対して、アメリカのユダヤ人の金融業者が怒り、対抗馬の日本の債権を買ってくれてからです。それによってやっと勝つことができました。このようにユダヤ人はロスチャイルドの時代から、各国の戦争起債を売ったり買ったりして莫大な利得を得ていました。これがユダヤ人謀略説のきっかけとなりました。ただ儲けるための経済行動が各国を戦わせ、疲弊させて、その後ユダヤが世界を支配するというユダヤの根本原理があるような言説が広まったのです。銃や大砲での戦争では、一番投資でリターンが大だったからです。今では核など使用すると世界は終わりになるのですから、最も割の合わぬ投資になります。このようなバカげた投資を頭のいいユダヤ人がやるはずありません。ヒットラーに時代まではこのような風説が意味を持ったかもしれませんが、現在もこの謀略説を唱える人は印税を儲けるためにやっているのでしょう。必ずや「と金学界」に笑われることでしょう。