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マイケル・ルイス ライアーズ・ポーカー

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マイケル・ルイス ライアーズ・ポーカー


        マイケル・ルイスの経歴。プリンストン大学で美術史専攻。ロンドン・スクール・エコノミクスで経済学の修士。美術商に1年勤務。親戚の関係で王室の晩餐会に呼ばれ、そこでソロモン・ブラザースの取締社長夫妻と出会い、ソロモン・ブラザーズに入社し、3年間過ごし、やめてこの本を出したらベストセラーになったという人です。「ライアーズ・ポーカー」とは、うそつきとかいんちきとかのポーカーのことで、ソロモン・ブラザーズが人の無知につけこんでしこたま儲けたことを書いています。ルイスの給料も初年度では4万5千ドル、ボーナスで4万5千ドル、9万ドル、やめるころには日本円で2000万以上もらっています。それ以上にソロモン・ブラザーズの役員たちは数億という金額を取っています。ハゲタカファンドならぬハゲタカ証券会社、債権会社であったのでしょう。それにしても一年にも経たないのに、仕事に精通し、会社に多大な利益をもたらしたルイスは、単なる美術に詳しいお坊ちゃんではなかったことがわかります。写真を見ると素直そうな顔をしていますが、内心は食えない男であり、そうでないとこんなにボーナスももらえないはずです。

本社の研修所には日本からも来ていましたが、ルイスによると、日本人はほとんど居眠りをしていたと書いています。でも当時日本は日の出の勢いのある国であり、債権証券も活況を呈した時代で、大のお得意さまであったようです。たとえ英語がわからなく居眠りしようが、これらが日本に帰ると、伝でソロモン・ブラザーズの勢力を伸ばしてくれると思い、甘やかしていたのかもしれません。このような驕りがバブルがはじけて何十年も浮揚できなかった原因かもしれません。

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