[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
大本営の作戦室で参謀たちが大地図を目の前にして師団を動かしたりするシーンをよく映画で見かけます。これも一種の地政学でしょう。日本の参謀たちの地政学は、のっべらぼうな地図の上で軍隊がスムーズに移動できるのだと思っているようです。インパールの作戦の失敗は、そこが険しい山々で武器を担いで上がれるようなところではなかったということです。私の父もニューギニアで端から端まで歩いたのですが、そこはジャングルでおまけに二千から三千メートルの山々がつながっていたのです。そのようなことを知ってか知らずか、参謀たちは現地を無視した命令を大和魂で何とかなるとお気軽な気持ちで発していたようです。
世界地図を見て現在各国に分かれて存在していますが、国のようなものが現れた紀元前5000年前から今日まで幾多の民族や国が滅んでいます。現在そこに住んでいるほとんどの人間は新参ものです。前の住人を圧殺したり、同化させたりしていたのでしょう。ただ日本だけは歴史が記録されている1600前から同じ民族で、時には喧嘩をしていましたが、おおむね平和的な生活をおくっているようです。地政学的に言うとユーラシア大陸から海によって隔てられているから、多民族が大量に攻めてくることができません。たった二回蒙古来襲とアメリカ軍の占領です。蒙古のときは台風に助けられました。アメリカ軍の占領では従順な態度をとり、国際法違反である二度の原爆投下にも文句は言わず、何事も自分が悪うございましたという洗脳もすんなりと受け入れています。
この本では日本がどうなるかは書かれていません。いずれにしてもアメリカの番犬になって、特に中国、ロシア、北朝鮮、韓国と対峙するようになるでしょう。いま中国では日本が台湾に関与すれば即刻核兵器を日本に打ち込むべしという議論がなされているようです。恐ろしいことです。