忍者ブログ

読書

スティーブン・・キンザー ダレス兄弟

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

スティーブン・・キンザー ダレス兄弟


    「ピストルを持った宣教師」とはダレス兄弟のことです。まさしく彼らの父親は教会の牧師です。彼らの母親の父は政治家で、国務長官になっています。自分たちの宗教観に合わぬものはすべて敵だという狭量な世界観の持ち主です。それらが世界を主導し、それにそぐ会わぬものは暗殺、テロ、クーデター、騒乱などを起こして抹殺しようとしていました。第二次世界大戦後、1960年代までやってきたことです。彼らの頭では、共産主義は悪、自由社会は善という二極でしか考えることができません。植民地からの独立という民族主義もダレス兄弟から見ると赤の手先としか見られていません。インドネシアなおスカルノもこの兄弟からいじめられています。反対勢力に武器や金を渡し、内紛をもたらせました。おまけにスカルノに似せた仮面をかぶった俳優を用いてポルノ映画を作っています。このようなことはアフリカでもベトナムでも中近東でもキューバでも行われました。

ダレス兄弟ははじめ国際企業の弁護士をしていて、かつての植民地のように各企業が低利な費用で最大の利益をもたらすような契約書を作る仕事をしていました。政治家になっても、アメリカの企業とアメリカの国家が最大限の利益を得るために外交をしていました。どこの国でもそうですが、ただアメリカだけは第二次世界大戦後世界の覇者になって、何をやっても許される国と自認していたようです。戦後日本で国鉄総裁の下山轢死事件もCIAが関与し、それを共産党に擦り付けようとしたのではないという疑惑があります。このようなことが度々あったので、日本の政治家はアメリカに金玉を抜かれ、それ以降唯々諾々の状態になったといわれています。岸首相も、野党の社会党の議員もCIAから多額に金品を受け取っています。これで見るとダレス兄弟の政策で最もうまくいったのは日本です。ほかではことごとく失敗しています。キューバのカストロしかり、ベトナムのホーチミン、スカルノも何とかもちこたえました。中東では混乱を残しただけです。資源の国アフリカでは宗主国のヨーロッパの国々と相まみえてますます混乱をまき散らしています。現在では中国も一枚加わって資源の争奪戦をしています。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R