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谷崎潤一郎の「細雪」に出てくる「いとはん」の会話は大阪の上流階級のもので、大阪が発展するにしたがって、職住の分離が起こり、上流たちは芦屋に家を作り、従業員たちは職場に住むか、近くのアパートを借りるかして、富と貧の離反が起こったのです。だから富豪の娘たちである「いとはん」の会話はめったに聞くことができるものではなく、やはり上流でないとつきあいはないのです。最近は彼女らの大阪弁も変わりつつあるようです。これらのお嬢様には、富豪のお父さんの差し金で、将来有望な東大での婿さんを取り入れ、それによってやや東京言葉に近くなっているようです。
ではなぜ「おもしろいおばさん」ができたかというと、大阪のローカルテレビでその日の夕食の献立を聞く番組がありました。これが何年も続き、そこに出たオバサンは面白いキャラクターを持っていたということで、大阪にはそういったオバサンが多いと思われたと解説しています。しかし広島の私から見ると、その番組などは見たことがありません。やはりタレントの上沼恵美子の影響が強いのではないかと思われます。お姉さんと若い頃から漫才をし、最近では太って、図々しいオバサンになっています。彼女のイメージから、ケチでえげつないことを平気で言う大阪のオバサンが定着したのだと思います。NHKで笑福亭仁鶴と一緒に出ていた番組を良く見ていたものです。仁鶴が止めないと、ずっとしゃべり続けるような女です。お姉さんは常識のある女性でしたが恵美子は見栄っ張りですぐわかるような嘘をついていました。役柄でしょうけど、これが面白く、大阪はこのような女が多いと思い込ませていたものです。