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読書

千尋 赤羽キャバレー物語


    今も昔も、女性が離婚して、手っ取り早くカネを稼ぐには水商売しかないようです。千尋さんも職を転々とする亭主に愛想を尽かし離婚しています。二人の子供を抱え、実家にもどっていきます。はじめ川口のキャバレーに勤めましたが、そこが潰れ、隣駅の赤羽のキャバレーにかわります。そこで最古参のホステスになっています。小さな子供も大人になり、結婚し、子までもうけていますから、孫もいるホステスさんということになります。この本の出版は
2002年ですから、あれから16年、もはやホステスさんをやっていないでしょう。赤羽キャバレーもないかもしれません。それにしても、このように長く、ほとんど休み無く続いてきたということは、千尋さんはよほどキャバレーという業態に相性があったのでしょう。激しくお触りする客に対して、その客の小指をしっかりと握っておくと、お触りができなくなるといったテクニックを公開しています。厭な客も多いでしょう。最も嫌がれる客は、俺は○○という有名人の知り合いだといって威張る客だそうです。そう言う者にかぎって、無銭飲食し、警察に調べてもらうと、その有名人の友達の友達だということになります。会社のカネをちょろまかして飲んでいた客もいて、千尋さんもその共犯者にされ、結局500万円ほど支払っています。客から高価なプレゼントをもらうのも考え物だとわかります。私の店に来るホステスの話によりと、いつもいつも高い下着をプレゼントした客がいたそうです。これは盗品で、このホステスさんも警察に呼び出され、すべて証拠品として押収されたそうです。この下着窃盗男の最後は、下着店の二階から飛び降り、足を骨折して捕まったそうです。

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