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大宮敏充 デン助 浅草 泣き笑い人生

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大宮敏充 デン助 浅草 泣き笑い人生


    この本の出版は昭和48年で、この年デン助劇団は解散したのです。デン助自身の糖尿病の悪化、浅草という町の衰退、それにもましてデン助劇団が面白くなくなったのです。時代の流れや、マンネリで笑いが取れなくなってしまいました。私が中学生のころテレビでは東のデン助、西の寛美と言われ、週末には劇場中継がなされていました。この頃が最高潮だったのでしょう。両方ともアホ役でありましたが、人情味があって思わずホロリとしたものです。しかし高度成長が始まり、金儲けに邁進し始めると、このようなしみったれの貧乏くさい芝居は飽きられます。もはや焼酎で管をまく時代ではなくなったのです。その頃からワインの消費が高まります。ワイングラスを片手にしては、デン助、寛美の芝居を観られてものではありません。

デン助ははじめタップダンスの先生をしていたのです。意外や意外です。タップダンスだけでは場が持たないために、合間に寸劇を入れたのです。それが本末転倒して寸劇がメインになってきます。戦後、ドサ周りから浅草に入っていきます。テレビの仕事も入り、一躍大人気者となります。ドサ周りでは地元のヤクザに興行主になって、取り仕切ります。現在でも芸能プロダクションというのはそういう系統が多いのでしょう。デン助も座長になって、座員の女の子と懇ろになってと言っています。当時の女性は男の引き立てがないと食ってはいけなのですから、力ある男には屈するより仕方なかったのでしょう。現在ではパワハラ、セクハラと訴えられます。

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