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読書

奥村みさ 映画でわかるアメリカ文化入門


        今アメリカで起こっている白人と有色人種との争いは解決見込みはないようです。カービン銃とピストルでデモをしていた人々を脅していた白人夫婦の職業が弁護士とは驚きました。弁護士とは社会不正義を正すものと思っていましたが、アメリカでは自分たちが得た権利を保持するものということがわかりました。イヌに縄をつなげないで散歩していた白人女を黒人男が注意したところ、その女は警察に黒人に乱暴されそうだと電話していました。スーパーマーケットではマスク着用を注意されて、店の商品を棚から床に放り投げた白人女も携帯で撮られています。アメリカ南部では樹につるされて死んでいる黒人が最近多いようです。事件か自殺かよくわかりませんが、KKKのリンチを思い出させます。甘やかされて育ってきた白人種が、ここ最近他の人種から平等を突きつけられて跳ね上がっているのかもしれません。人間は平等だと言いつつも、それは白人間のことであり、アメリカの歴史300年間は常に差別の歴史でありました。銃規制が進まないのは、数々の悪行をしたために復讐をされるのではないかという不安があるからです。おまけにトランプ大統領が「白人のクズ」(ホワイト・トラッシュ)に呼びかけて、その争いをけしかけています。多民族国家はいろいろな知恵が集まっていいところもありますが、いざ対立となると歯止めがきかなくなるようでもあります。日本も多民族を受け入れて発展し混乱するのがいいのか、今のままで静かに衰退するのがいいのか、よくわかりません。

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