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半ノンフィクションのような小説です。実名もあるし、ぼやかしている名前もある。地方に寄食して、贅沢三昧を要求するプロ棋士は本当だろうか?奨励会の若者に気に入らないものだから、師匠が些細なことにかこつけて退会させたというのもあったことなのか?将棋指しも昔は博打打と同じでまともな人間のやることではないと思われていたのですから、このような師匠もいたかもしれません。師匠も貧乏だから、弟子もいいものを食わせてもらえないという話も出ています。升田、大山の師匠は大阪でうどん屋をしていました。
広島で戦前のアマチュア名人池田大作という名前も載っています。私も平和公園でこの先生に会っています。ずいぶんなお年寄りでしたが、大柄で矍鑠としていました。平和公園の将棋を取り締まっていたのは、駅前のテキヤの高木さんという人です。あの頃は将棋大会もして景品を出したりして賑やかなものでした。ある時プロの花村とその弟子たちを連れてきたこともありました。私は弟子たちと賭け将棋をし、5回も負けました。花村自身賭け将棋からの出身ですから、弟子たちも大いにみらなったのでしょう。真剣師と言われる人の懸け将棋では百万円単位で賭けをするのですから、気の小さいものにはできはしません。