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日中戦争から太平洋戦争まで日本の映画界の動向が書かれています。ある人によると終戦の1、2年前までは、ドラマで観るような重苦しさはなく、結構みんな楽しく暮らしていたという証言もあります。現在でもウクライナで戦争が起こっていても、そこは遠いい他国の地であり、モノの値段が上がり困っているようですが、渋谷のハロウィンのバカ騒ぎを見ても、これから先どうなるかあまり考えてはいないようです。とにかく大衆は毎日楽しければ満足するのであり、戦争中も戦場は中国大陸や太平洋であり、目に見えなければそれはないものと錯覚したがるのでしょう。軍部など何とかして民衆に関心を持たせるため国策映画を作りましたが、ほとんどフィルムの無駄遣いということになっています。ましてや敵対国の中国や東南アジアの連中を日本になびかせることはできませんでした。かすかに成功したのは女優・季香蘭(山口淑子)です。中國で育った季香蘭は中国語も達者で、中国人は同胞と思っていました。広島や長崎に原爆が落とされた日には中国のコンサートで歌っていたということです。敗戦後季香蘭は祖国の裏切り者と糾弾されましたが、自分の戸籍謄本を示し日本人であることを証明し1946年に日本に帰っています。後に国会議員になっています。