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一週間で令和になります。平成も終わり、昭和は遥か遠くになりました。我々団塊世代では青春時代が昭和の真っ只中ですから、その時期に起きたことは忘れようにも忘れることができません。
円谷幸吉の遺書は何度読んでも涙が出て来ます。明治の富国強兵の精神は敗戦になっても富国強経と姿を変えています。いくらアメリカの占領軍が3S政策、セックス、スポーツ、スクリーン(映画)を押し付け、日本人を堕落させようとしても、円谷幸吉のような国家や国民に貢献できないと考えると自ら命を絶つ人がいるのです。戦争中の神風特攻隊に通じるものです。戦後教育で我々はこのような特攻隊の馬鹿らしさとそれを考え出した上層部の無慈悲さを教えられましたが、どうも最近「ひとりの命は地球より重い」という民主主義的言動は、アメリカ人の命はどの国の人よりも重いという、ていのよい裏返しだと思えてなりません。個々を重視する民主主義もいいところはありますが、個よりも全体を重視するミツバチ型社会もすべてが悪いとは言えません。子孫の永続を図るために自らを犠牲にするというのは崇高な行為ともいえます。
島田裕巳は敗戦後の四半世紀は日本の青春時代だと言っています。青春時代はいつまでも続くはずもなく、やがて我々は大人にならないといけないということですが、平成も過ぎ、今我々は「大きくてやさしい海のような男」になっているのだろうか、はなはだ自分を省みてもそうなっているようには思われません。