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平川新 戦国日本と大航海時代

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平川新 戦国日本と大航海時代


    1494年にスペインとポルトガルの間で世界領土分割のトルデシリャス条約を結んでいます。これから先ヨーロッパの列強諸国は世界の領土の分捕り合戦に参加します。たかが船員の2,3百人で世界の多くが平定されているのです。はじめ宣教師が入り、土着民をある程度帰順させると。大砲と銃で押さえつけてしまいます。弓ではこれら近代兵器に対抗できません。植民地になり奴隷の地位に落とされました。ではどうして日本は植民地にならずに済んだのかという問題です。織田信長。豊臣秀吉、徳川家康の時代です。種子島に銃がもたらされ、すぐさまこれを自力生産ができました。織田信長の火縄銃の三段構えは西洋では思いつかない考え方です。これら日本の英傑三人はよく世界の情報を読み取り、西欧人のやり方をよく知っていました。やがてこれらの国々が中国の明を蝕むという情報を得ると、豊臣秀吉は西欧に先駆けて、明を征服しようと考え、それが朝鮮出兵につながります。それでトータルで30万人もの武将を朝鮮に送ります。これを見た宣教師が本国に伝えているのです。日本は植民地にできない、我々と同じくエンペラーの国、帝国の国だと。

これら歴史的事実を見ると、平和であることは軍事的な備えがないと成り立たないとわかります。どうもチンパンジーも人間も徒党を組んで争う本能があるようで、みんなが仲良くとはいけない性格を持っているのでしょう。やがて地球上の人口は100億人になると言われているのに、このような性格を持ったまま、その事態になると果たしてうまくやっていけるのか心配になります。

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