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木村幹 高宗と閔姫

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木村幹 高宗と閔姫


       哲宗が子なしでなくなったため、傍系で貧しい王族の一族の息子が王に引き立てられたというのが高宗です。興宣大院君(息子が王になったので後に命名)の次男が13歳で王になったのです。まだ13歳ですから、前の王の王妃による垂簾聴政で、それまでは実家で凧揚げをして遊んでいたのですから、王としての教育はなされていなかったのでしょう。15歳の時に閔姫と結婚、二十歳ころから自分の意見を言うようになりましたが、そこには閔姫の考え方が色濃く反映しています。それで閔姫と高宗の父親との関係が悪くなります。最終的にはこの父親と日本の政府がつるんで閔姫を宮廷内で殺してしまいます。それから徐々に日本政府の締め付けは強くなり、高宗は退位させられます。高宗と日本政府の一連の折衝を見ると、高宗は自分の身内の安全を願うばかりで、国民全体のことは考えていないようです。この安全のためには面従腹背をしながら、清国やロシアに寝返ったりして、日本政府をいらだたせています。韓国側から見れば高宗は最大限植民地化をおくらそうとしていたのではないかという評価する意見もあります。でも門閥だけの裕福さを願う高宗の政治の在り方は韓国という国の悲惨さを増すだけだということは間違いないようです。

 

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