忍者ブログ

読書

李相哲 漢字文化の回廊


     中国に漢字と孔子が生まれ、インドから仏教が伝わり、それからどのような国になったか、韓国は、それらを受け入れて、どんな国になったのか、また日本は?このことの解明がこの本の主旨になっています。

中国では王朝ができると、豪勢な建物を建設し、衰退するとそれらは焼かれるかして全て灰燼にきします。その繰り返しをしています。

韓国は「事大主義」といって、偉大な中国のすぐ下の弟として、中国には負けるかもしれないが、その他の蛮夷ども(日本も含まれる)より上だと自負し、ハングルという自国の言葉を作り出しましたが、近世まで使うことなく、仏教より儒教を用い、難しい漢字を使って両班たちは不毛な議論をするだけで、身を挺して国の生産力を上げようとする気はさらさらなく、労働を毛嫌いし、下のものを虐げていて、漢字の読めないものはそのような扱い方をするのは当たり前だと思っていた国になりました。

で、日本はどうなったかというと、難しい漢字を崩して、カナとひらがなを作り、儒教よりは仏教をとりいれたが、そうはいってももともとあった神道もあり、それらがごちゃごちゃになり、儒教も適当にとりいれ、中国を真似た部分もありましたが、おおむね日本独自のものを作り出した国となります。

日中韓の違いをジョークにするとこうなります。

「家を建てるとき、中国人はまず塀を作るが、日本人は先に道を作る。韓国人はとりあえず飲んで歌って踊る」

『事物を考える時、中国人は「是非」よりは「利益」を優先し、韓国人は「是非」と「利益」を同等の位置に置く。しかし日本人は「是非」を先に考える』

漢字に押しつぶされ、にっちもさっちも行かなくなった中国は第二次世界大戦後簡体字を作り、その後共産主義体制であっても利益優先の政策を推進しています。南シナ海で基地を作り、日中の境界際に石油掘削を行なっています。まさしく利益優先です。

韓国は文在寅になって、また慰安婦問題を持ち出し、一応「是非」の形をとっていますが、かつてそうであったように、その裏で金品を要求しているのです。北朝鮮も一緒です。

さて日本はというと、建前だけの「是非」が通りまかり、空虚な議論が放送が日夜流れている状態です。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R