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上巻は敗戦からバブル前までのことを書いています。戦前も戦後も一貫して日本の社会はこうだと言っています。
「明治以後、日本の政府がやってきた歴史をたどると、官僚や軍部の失敗や産業・金融界のツケを国民に回すことが常套手段となっている。そのことを歴史を紐解きながら胸に刻む必要があろう」
日本で個人株主が少ないのは、散々博徒まがいの証券会社の社員に騙された結果です。ヤクザの親分や政治家などには手厚い保証を与えて株を売っていますが、一般庶民には自分たちの損失を肩代わりさせるやり方をとっています。一流と言われる証券会社がこうなのですから、素人などいとも簡単に有り金全部を巻き上げられるでしょう。この本では中曽根のあくどさが殖産住宅関連で書かれていますが、東大の同級生をも裏切って、株がらみの事件を逃げ切っています。一方は脱税王と言われ困窮し死に、中曽根は後に一番高い勲章をもらっています。