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江戸末期の浮世絵師たちの研究書かと思いましたが、小説でした。「国芳一門明治浮世絵草紙」と副題にあります。絵師たちの仕事は浮世絵を描くばかりではありません。明治になると、看板、人形、うちわ、袋、カードなどに絵を描いたりしています。西洋のポンチ絵にならって、風刺漫画などを出版したりしています。国芳には娘が二人いて、ともに絵描きになっています。姉は早世し、妹は昭和13年まで生きていて、97歳で亡くなったとこの本では書かれています。妹には子はいませんが、姉には鉄火場の親分との間に子供ができ、親分は再々刑務所に入っていたので、彼の兄の家に引き取られました。姉は子供を産むと早々に亡くなってしまいます。肺病病みであったのです。国芳の唯一の孫は後に新聞記者になっています。最後には自分でもポンチ絵雑誌を作り、身上を潰して明治42年に亡くなっています。