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1920年以降の巨大なマフィアができる前の、20世紀をまたにかけての数十年間、ブラック・ハンドと言われる移民イタリアの犯罪者が、同じイタリアの成功した商店主らの子供を誘惑し、金銭を要求する犯罪を行っていました。日本のヤクザと同じように、みかじめ料をとったりもしています。払わないと殺されたり、爆弾を仕掛けられたりします。この本の主人公・ペトロシーノは9歳の時にアメリカに来た移民イタリア人です。靴磨きなどしていましたが、警察官に採用され、ブラック・ハンドに対して容赦のない捜査を行います。犯罪者のリストを作るためにイタリアに出張に行った時、銃殺されます。彼の葬列は大統領に引けをとらないくらいものだったそうです。一介の刑事でもこのように敬愛されているところをみると、彼は仕事をいかに熱心にやっていたかがわかります。1920年代禁酒法ができて、極小のブラック・ハンドが強大なマフィアに成長します。もうここではイタリア人相手ではなく、全アメリカ人に対しての犯罪を行います。それがとうとうケネディ暗殺に関与したという噂にもなります。現在ではメキシコやコロンビアのマフィアも加わって、覚醒剤の販売で死者が続出する状態になっています。