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読書

清水克行 耳鼻削ぎの日本史


    平安時代までのころは耳鼻削ぎの刑は女性に与えられる刑であった。男なら死刑になるところを一等免じて耳鼻削いだということです。それが戦国時代になると恩賞の関係から、耳鼻を持ち帰ったということで、遠隔地の銭湯では、頭部全体を持ち帰るには重く腐りやすく、簡便な方法をとったということになります。耳塚とか鼻塚とかありますが、もともと土地の形態が耳鼻に似ていて、耳の悪い人や鼻の悪い人がお祈りに訪れていたというところが多いのですが、物知りの郷土史家が戦闘で切り取られて、ここに供養されたと説明し、病気改善の地ではなくなったところもあるようです。武将の鼻を削ぐときは、鼻だけ削いでは女かもしれないので、髭のある上唇から鼻まで削いでいました。このような蛮習も江戸時代にはなくなっています。

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