忍者ブログ

読書

清水義範 疑史世界伝

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

清水義範 疑史世界伝


    我々が中学校高校生頃習った世界史は、ユーロッパ主導の世界史でした。ヨーロッパの台頭は大航海時代以降であって、それまでの中心はヨーロッパから見ると東の国々、ペルシャなどのアラビア諸国が世界の中心です。古代ギリシャ、古代ローマから見ても、今のフランスやドイツやイギリスに住んだ人々は野蛮人だと言われ、戦争では勇敢であるので、傭兵として雇われた人々です。古代ギリシャ、古代ローマの知恵はペルシャなどの東方の国々に保存され、図書館にしまわれていました。それが大航海時代から、自分の出自に箔をつけるためルネッサンス運動が始まります。急に世界の覇権者になったので、自宅に百科事典でも置こうという気になったのです。十字軍でもそうですが、表向きキリスト教徒のエルサレムの自由な参拝のためと言いながら、本当は食い詰めた人々が強奪のために参加したのです。植民地政策も欲深い強盗のようなものです。余裕ができてきて野蛮人丸出しでは都合が悪いということで、やおら古代ギリシャ、古代ローマが彼らの魂の故郷と言い始めたのです。世界史のこのような背景を清水義範は諧謔を込めて説明しています。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R