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白東虎 シルミド

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白東虎 シルミド


    白東虎のプロフィールは金庫破りで、刑務所で3000冊の本を読み、作家になったと記されています。この本の中でも西欧の文豪たちの文章をさりげなくちりばめています。犯罪小説にこのような挿入は緊張感がとぎれるので、やめたほうがいい。韓国で実際にあった事件を小説にしたものです。今収監されている大統領・朴・槿恵の父親・朴煕が大統領をしているとき、北朝鮮の金日正を暗殺するために、社会のあぶれ者を集め、シルミド(実尾島)で訓練していました。それらの訓練兵たちが教官たちを殺し、島から脱出し、大統領のいるソウルの青瓦台に行く途中、警官を殺し、民間人を巻き込みながら、最後にはバスの中で自爆したという事件です。訓練生の中で生き残ったのは4人いたそうですが、後の裁判でみな死刑になっています。小説では青瓦台に向かう一団とは別行動した訓練生が3人生き残っていて、その一人のシルミドでの回想を軸にして、白東虎自身をモデルにした金庫破り、金庫破りの技術を教わった愛人、表向きは水産会社の社長だが裏では釜山のヤクザのボスたちが織りなす物語を絡めているのです。これとは別に金庫破りに憎しみを持った男がいて、これが何とも執念深い男で、何度失敗しても、金庫破りを殺そうとしています。釜山の親分も執念深いのですが、会社の金庫から何十億の金、金塊、覚醒剤を盗まれたので、その気持ちも分からないでもありませんが、この復讐男は若い頃親不孝で母親からカネをせびり出さないと殴ったりするので、とうとう母親は息子のお灸をすえてくれる人を頼み、それが金庫破りで、したたか息子を叩いてしまいました。これが原因で何度失敗しても、金庫破りに向かってくるのです。この小説の最終章にも将来もこの男はやってくるだろうと暗示されています。私はこれを読んで、韓国の反日の執念深さ、北朝鮮のミサイル発射の嫌がらせ、今日も北朝鮮のミサイルが発射されたそうで、彼ら民族の粘着性にあらためて思い知ったことになりました。

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