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真辺将之 大隈重信

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真辺将之 大隈重信


        1838(天保9)から1922(大正11)84年間生きていた人です。生前は125歳まで人間は生きることができると説いていましたが、それには達しませんでしたが、明治の男としては長生きのほうです。剣で斬りあっていた江戸の末期から,シルクハットをかぶって外国の外交団と会う、何と言う変わりようでしょう。

中国近代化のために早稲田大学に多くの中国人学生を受け入れましたが、1915年(大正4年)中国に対して21か条の要求を、大隈内閣は突きつけました。著者の真辺将之もこれはまずかったといっています。これによって中国において抗日の運動が高まったからです。しかしこれも現在の地点で見るからであり、前年には第一次世界大戦が起り、列強各国は世界の取り合いで総力戦になっていたのです。幸いにして日本は戦場から遠く離れていましたので、火事場泥棒のようなことをしてしまいましたが、それ以前の欧米強国のやり方は泥棒というよりは、強盗、恐喝、殺人といったようなもので、世界に惨禍を広めていました。21か条を中国に突きつけないで、日本軍が中国各地に進出していた欧米各国を中国から締め出し、日本も軍を日本に引き上げて、さあ中国さん、近代化して他国からなめられるような国にしないでくださいと武士道のような手はずをしても、果たして中国は近代化できたでしょうか。あいも変わらず、国内で諍いをし、外国と通じて賄賂を取ったりしてますます混迷を深めるだけでしょう。中国や朝鮮半島でもっとましな

日本のやり方があったのではないかと、今思いますが、当時は当時で日本の最高の知性が考えやったことですから、後付でものを考えても、埒の明かぬものであり、歴史の流れはどうにでもならぬということがわかるような気がします。

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