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自分の嫁さんの死顔を撮っています。棺桶に花とともに写った陽子さんです。1990年に亡くなっています。1971年に結婚したということですから20年近く一緒に居たことになります。元気なころの写真もあります。ヌードの写真もあります。ことの最中のような表情の写真もあります。1988年にチロという猫を飼います。チロと妻の写真もあります。チロも2010年、猫としては長寿で22歳で亡くなっています。チロが老衰で死んでいく過程が写真に撮られています。痩せていき、毛並みもつやがなくなり、ささくれ立っているように感じられます。私も自然と鏡を手にとって、自分の顔を眺めています。「往生」が近いことがうかがわれます。最近不整脈があり、いつ倒れてもおかしくない状態です。今後私も死に行く自分の顔をデジカメで撮っておこうと考えました。以前寝ているところの顔をデジカメで撮ったことがありましたが、まさしく死人の顔つきです。老人にしては顔色がいいと言われますが、たぶんそれはお世辞も入っているのでしょう。長生きしてねと言われますが、反対のことを言っているのではないかと、年寄り特有のひがみ根性も出てきています。
ベランダの上から路上を定点的に撮っている写真もあります。なにげのない日常から、ドラマが生まれるときもあります。警察官が4,5人来ている写真もあります。これをヒントに、私も商売する日には店の前を同じアングルから写真を撮って、ホームページに載せてみては思うようになりました。写真は絵画と違って省略することがありません。写す人の意と違って、現前にあるものを見境なく取り入れます。玄人の写真家は絵画のようなところもありますが、素人ではそんなに構図を意識しているわけでもなく、思いがけないものが写ったりしていることもあります。なにげなく撮った写真の中に幽霊だって写っているかもしれません。