[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
ガラスを建物に最初に利用したのは、イギリスの植木職人のパクストンです。植民地からもたらされた熱帯植物を育てるために、ガラスで温室を作ったのです。鉄筋コンクリートを作ったのも植木職人で、こちらはフランス人です。名はジョゼフ・モニエで、コンクリートばかりで作った植木鉢はすぐ壊れ、その修復のために鉄線を巻いていましたが、はじめから鉄筋を入れてコンクリートの鉢を作ったらどうかと思って出来たものです。またまた雑学が増えました。
藤森は茶室を大きな木の上に作っています。空中庭園ならぬ空中茶室です。茶道の流派には抹茶を使うものと、煎茶を使うものとがあるというのも初めて知りました。利休につながる裏・表千家につながるのが抹茶系であり、権力と結びついた千家の茶道を批判して京都の医師小川可進が煎茶の流派を作ったということです。今でも六代目の子孫がいて、小川流を引き継いでいます。私にはお茶を飲むくらいで、型があったり流派ができたりするのがよく解せませんが、大昔は茶は高級食材であり、普段から飲めるものではないので、それなりに所作が出来上がってきたのでしょう。一杯百万円のワインを飲むのだったら、無造作に飲んでは百万円の価値を表すことができません。おのずと匂いをかいだり、ワイングラスを揺らしてみたりして、勿体をつけて、ゆるりと飲むことでしょう。それが流派になっていくのだと思われます。