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金子勝 児玉龍彦 日本病

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金子勝 児玉龍彦 日本病


       生物学、医学と経済学がコラボして日本経済のことを論じています。要するに日本経済は抗生物質を打ち続けて、耐性菌が出来上がり、アベノミクスはにっちもさっちもいかなくなっているということです。バブル崩壊をもたらした経営者や官僚を罰しないで、規制緩和とか、構造改革とか、財政金融政策とかで、本来はなくなってしまうべきものを温存し、内部留保だけは溜まりに溜まり、そのくせ古い体質の会社は新しい技術革新的なものは創出できなく、外国人には株の配当で喜ばせ、身内の国民には給料を減らし、日本全体が貧困化しているということです。政治家も官僚も経営者も責任を全く取らないシステムができあがってしまっているのです。一時、間に合わせの、抗生物質投与で延命を続けているのですから、ますます菌は強くなり、ますます強力な抗生物質を投与することになり、ここ、コロナのパンダミックにより現金のバラ播きにいたります。この論法によりますと、このようなパンデミックは世界の不要なものを一掃するものであり、下手に自粛などをして延命を画策するようでは、世界は革新することができなくなります。この際死ぬべきものは死んでいただき、身を軽くして次のステップに進まないと、世界は日本の「失われた何十年」を踏襲することになる、つまり「日本病」になるということです。

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