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19世紀の初頭、200人くらいの大金持ちが、つまり大財閥がいて、フランス通貨の発行を決めていていましたが、第二次世界大戦の直前、選挙で人民戦線が勝ち、フランス銀行の株主4万人に議決権を与えます。現在でも生き残っている財閥もいますが、以前のように家族で会社を押さえているのではなく、大学での優秀なテクノクラートが会社を経営しています。規模が大きくなりすぎて、家族では目のとどかないところができて、「溜めた小銭を入れる靴下」という経営は時代遅れになり、そういった高学歴な人々に頼らざるを得なくなったのです。といってもフランス社会は階級社会であり、それらテクノクラートも財閥そのものから出た者や、裕福なブルジョワジから生まれた者です。
「成り上がり者とは全く違う。・・・幼児期から、世襲の毛並みの良い階級にぞくしており、馬具職人や教員を父に持った会社社長などは、自然の起こした気まぐれのようにみなしている」
中世では王侯貴族、産業革命を経てブルジョワジが勃興し、現在では高学歴の人間が社会をリードしているようです。ますます教育こそが財産という時代になってきているようです。