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読書

アダム・ラザフォード ゲノムが語る人類全史


    人間のゲノムが解読されたとしても、ゲノムをどうこうして病気を治療するということは未だ成功していないと言っています。2017年の出版ですから、そうかもしれません。ガンなども治り、人間は永遠に生き続けられることができるかもしれないという夢物語があります。老化ゲノムを改編すれば、老いることがないということです。また犯罪者の遺伝子とか、ホモの遺伝子などセンセーショナルに言われるときもありますが、これに対してラザフォードはこう答えています。

「単純な決定論的遺伝学は、ただの新しい骨相学でしかない」

その理由は、

「大部分のヒトの形質、行動、および病気は複雑で、それが作用するふくざつきわまりない環境と協調しながら、数十、数百の遺伝子がそれぞれ小さな役割をはたしているのである」

素人考えでも、複雑に絡む遺伝子の一部でもいじれば、その影響は予測を超えるほどのものになるのではないかと思われます。最近大富豪のビル・ゲーツが遺伝子組み換え作物は安全だと言っていますが、果たして彼の食卓には遺伝子組み換えのトウモロコシや、トマト、ジャガイモなどがならんでいるのでしょうか?何兆円もの資産のあるビル・ゲーツが、遺伝子組み換えトウモロコシからできたシリアルを牛乳をかけて食べているとは想像できません。

アフリカを出た現生人類がヨーロッパにたどり着きそこにいたネアンデルタール人と混合して、現ヨーロッパ人にはネアンデルタール人の遺伝子が2%くらいはあるということです。日本人にもネアンデルタール人の遺伝子が残っているそうです。どのような経緯でこのようなことになったのでしょうか?私の耳垢が湿っぽいというのもネアンデルタール人の影響なのでしょうか?

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