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アーロン・コーエン 潜入工作員

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アーロン・コーエン 潜入工作員


         カナダ系ユダヤ人が志願してイスラエルの最も関門の高い軍の一員なり、戦闘までしたことを書いているものです。しごきにあい、くじけそうになりますが、最後まで頑張り、名誉ある特殊部隊のメンバーになることができたのです。どこの軍隊でも新入生をいたぶります。日本の戦前の軍隊だけではありません。アメリカでも軍隊の訓練はしごきといえるものです。イスラエルの軍隊はまさしく戦争中なので、若者を鍛えることに国運をかけているようです。私はここで映画にもなった野間宏の「真空地帯」を思い出します。いやいや軍隊に入った真空地帯の登場人物と、自ら志願して軍隊にはいったアーロン・コーエンの違いが見て取れます。私は父からも軍隊での無用な暴力の話を聴かされたものです。どうも日本では古参兵が自分の楽しみのために新兵を殴っていたり、腕立て伏せを何回もやらせたりしています。まさしく「私怨」から、そうしているように思われるのです。古参も新兵もどちらも徴兵で集められ、高い志向などもともと持っていないのですから、このような男所帯での気晴らしといえば、新兵をいじめることしかないでしょう。アーロン・コーエンの場合は、イスラエル国の存続のためにカナダから駆けつけてきているのですから、モラルの高さが違います。しごきはこれから起こるだろう戦闘で何か役に立つだろうと信じているので、苦しいけど耐えて行っています。やがて訓練を終えてテロ集団を襲撃する特殊部隊の仕事をします。あまり詳しいことは書かれていませんが、銃を撃って手向かってきた子供を撃ち殺したとあります。このような特殊任務は1年でお役ごめんとなります。それ以上続けると人間的におかしくなるようです。アーロン・コーエンはイスラエルの軍隊に留まることを勧められましたが、アメリカにいる母の元に返ります。そこで警備会社を作り、ハリウッド俳優の個人警護をしたり、9・11以降テロに対する仕事が急激に増え、イスラエル特殊工作員という肩書きはアメリカ国家の中枢、警察の中枢までも幅をきかしているようです。

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