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イザベラ・バード 朝鮮紀行

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イザベラ・バード 朝鮮紀行


    小奇麗な日本から朝鮮に来ると、何と朝鮮の街々が汚くて臭いかをイザベラ・バードは何度も書いています。そうして朝鮮の農民や平民は向上心がなく、怠惰で、最低限の生活をしているということも書いています。その原因は、少しでもいい生活をすると、役人や貴族の両班が難癖を付けてカネをむしりとるそうです。もし出さなかったら、捕まえて、裁判もなしに、拷問をかけ死ぬまでいたぶるそうです。そういうことで農民や平民は金儲けしようとは思いません。国王とその妃ととりまき連中は自分たちの贅沢な暮らししか頭に無く、国家をどうしようというような考えはひとつもないのです。賄賂世界であり、賄賂で役人になったら、その費用を回収するために、国民からカネをむしりとるのです。このような悪癖が500年も続き、日本が改革しようとしましたが、反対にひどい憎しみをもたれるようになりました。でもそれによって、ソウルの町はきれいになり、道端で糞便することもなくなり、ハングル語も復活させて、新聞社や学校もつくったのです。断髪礼も出したのですが、プライドのたかい両班たちからもう反発を食らいました。

日本公使・三浦梧楼と日本の浪人が朝鮮の皇帝の妃・閔氏を殺したとなっていますが、そもそもの原因は舅の大院君と高宗の嫁・閔氏の仲の悪さです。李朝朝鮮の歴史は閨閥とかの閥同士の戦いに終始していて、国民のことなど何一つ考えてはいないようです。現在の韓国の大統領の処遇は李氏朝鮮にも通じるのです。大統領がやめると、刑務所行きになっています。一方が勝つと、反対側は根こそぎ粛清されるのです。イザベルの言うところ、「何年も前から朝鮮の品位を落としてきた党派争いよる政変は、政治理念の闘争ではさらさらなくて、官職と金銭とを自由に采配できる地位の争奪戦にすぎない」ということです。

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