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読書

ウォルター・ブロック 不道徳教育


    「泥棒も三分の理」ということわざにもあるように、常識的には非難されるべき職業を持つ人々や、また非難されるべき性格の持ち主にも、その存在に一理があるということを、一理というよりは100
%世の中には必要な人物であると言っています。経済学者から観ると、人間関係は全て取引であり、この取引に不道徳や道徳などありえないし、単に経済活動をしているだけです。リバタリアニズム(自由原理主義)に立てば、「誰の権利も侵害していない者に対する権利の侵害は正当化できない」ということで、たとえ売春婦であっても、リンゴを売るのと変わりは無いということになります。売春婦は取引相手に「暴力」をふるってはいないし、餓えた男たちの欲望をしずめ、もし売春婦を禁止すると、男たちの悶々は解消できなく、我々自身が「損害」を蒙ってしまうということになります。一事が万事、このような論法で、ポン引き、麻薬密売人、シャブ中、だぶ屋、にせ札つくり、どケチ・・・世の中では必要な人々であり、現実的には「不道徳な人々」と非難されていますが、かえってそのことにより、彼らは現代の「ヒーロー」であると持ち上げています。

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