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エマニュエル・トッド トランプは世界をどう変えるか

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エマニュエル・トッド トランプは世界をどう変えるか


    アメリカのもともとの成り立ちは「先住民族や黒人を不平等扱い」にすることによって「白人たちは平等になった」という経緯があります。アメリカン民主主義は「白人のための」民主主義なのです。トランプが大統領になったということは白人民主主義の再興です。これに賛同したのは日本や中国によって仕事を奪われた低学歴の白人労働者たちです。クリントン陣営の大学教授、メディア関係の高学歴のひとびとはおおむねトランプに言動に反対し、自由貿易などのグローバリズムを推奨していました。というのは彼ら高学歴はこのグローバリズムでも稼げる力を持っていたからです。でも少数です。トッドの家庭分類によると、アメリカの白人家庭は親との分離がはやく、低収入の家庭ほど子供に高学歴を施すことがありません。また子供もテレビドラマを見るとおり、高校生くらいで色気づいてチュウチュウとやっているのですから、苦労して勉強するよりは手っ取り早く稼いで男と女楽しくセックスしてすごした方がいいという考え方が多いのです。そのようなことで結局技術革新の遅れた「ラストベルト」に住み着くような白人が多くなったということになります。おまけに公民権運動で黒人などが優遇されると、ますます低所得者たちの白人の怒りが募ります。そのような白人の気持ちを汲み取ったのがトランプで、白人平等民主主義がまたできるのではないかという幻想を与えているのです。アメリカファーストで、中国に難癖を付けるのは構いませんが、日本にも火の粉が舞ってくるのは、こんなにもアメリカに気を使っているのにどうなのかと思うくらいです。

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