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エリック・リヒトブラウ ナチスの楽園

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エリック・リヒトブラウ ナチスの楽園


     第二次世界大戦の末期CIAはナチスの幹部をスパイとして雇用していました。この時期アメリカは次の敵対者ロシアとの関係を考えていたのです。極悪非道なナチスの幹部は非常に役の立つ人材であったようです。CIAの言によると「悪魔との契約」といっています。まるで中国の鄧小平の「黒い猫でも白い猫でもネズミを取る猫はよい猫だ」ということになります。

またドイツの科学者もアメリカにつれてきています。有名なのはナチスのVロケットの産みの親ブラウン博士です。やがて彼は月面着陸の偉業を成功させ、アメリカでは知らない人はいないという有名人になります。そのなかで、法学を学ぶユダヤ系の若者が、ブラウン博士を賞賛する「ロケットチーム」という新刊本で、一枚の写真に注目します。ドイツVロケットの工場でのロシアの工員の写真です。この写真の提供者がブラン博士だったのです。この工場ではロシア人、ユダヤ人、ポーランド人などナチスに狩りだされて、奴隷として働かされていたのです。やがてこの若者がハーバードを卒業し、司法省の特捜課に就職します。名はイーライ・ローゼンバウム。やがて彼は「ナチスハンター」になり、ブラウン博士は死んでしまったので、国外追放にはなりませんでしたが、著名な医学者シュトゥルクホールトをアメリカから追い出しています。シュトゥルクホールトはユダヤ人使って多くの人体実験をしていました。氷を敷き詰めた部屋で裸のユダヤ人が何分で死ぬかを実験していたのです。そうして凍え死にそうな囚人を裸にした女の囚人二人に抱かせて回復するかどうかを確かめた実験もあります。

イーライ・ローゼンバウムは「起訴するには高齢すぎる」という非難に対して、こう反駁しています。

「彼らはアメリカ人を自称する資格を持たない。そうなった原因の怪物じみた犯罪は、時効というものは存在しない」

私もイーライ・ローゼンバウムのように言いたい。

「死んでいるにしても、起訴はまぬがれない。原爆投下を決定したトルーマンには時効というものが存在しない」と。

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