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オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史 3

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オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史 3


     パリを攻撃したテロリストもオサマ・ラーディンも元はと言えば、アメリカが養成した戦士といえるでしょう。ソ連を封じ込めるためにアフガニスタンでアメリカは武器を供与して、イスラムの戦士を訓練していたのです。CIAなどが秘密裏にやっていたのです。時の大統領レーガンは見て見ぬフリをしていました。アメリカは人様の国でも自分のいうことを聞かないと暗殺を仕掛けたり、その国の政府を転覆させたり、ミサイルを撃ち込んだりします。特に石油など資源が絡んだりすると、かつてインディアンがあきれたほどの貪欲さが出てきます。いまだに植民地主義者の気風が残っているのでしょう。とくに石油利権に関わっているブッシュ親子の大統領時代、この中東での暗躍には目に余るものがあります。はじめはイラクのフセインにはアメリカを武器援助などして、イランと対抗させていましたが、イラクがクウェートの国境を侵すとそれを口実にイラクを攻撃し、フセインを捕まえて、死刑にしてしまいます。国際法などあってもアメリカにとって意味のないものです。やがてイラクに多くのアメリカ資本が入り、アメリカにとって都合のいいようにとしようとします。やがてソ連と戦っていたイスラムの戦士がアメリカや西欧に対しても刃向かうようになります。これら列強の国々が中東の石油を強奪するのを許せなくなったのです。おまけに第二次世界大戦終了後に先進国の都合でユダヤ人をシナイ半島に入植させ、イスラエルを建国させ、その地に住んでいたパレスチナ人たちを追い出したことの遺恨もあります。そもそもの原因は大航海時代にさかのぼり、西欧の列国が勝手にこの地を自分たちの都合のいいように分割してきたことによります。しかももっとさかのぼれば十字軍までたどり着くことになります。キリスト教とイスラム教の兄弟宗教戦争ということになるでしょう。われわれ仏教徒や儒教の精神に影響を受けたものは、これらの兄弟戦争にへたに加わってはいけません。第三次世界大戦は中東から起こるという予言はシリアの内戦や難民やソ連、アメリカ、イギリス、フランスとイスラムとの戦いを見ると当たるのではないかと思われます。

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