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塚田良道 埴輪を知ると古代日本が見えてくる

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塚田良道 埴輪を知ると古代日本が見えてくる


        埴輪の起源説には、「日本書紀」の垂仁天皇時、弟の倭彦の葬式で、生き埋めされた家来たちの悲惨な状況を見て、人間に代わり埴輪に変えたものだというものがあります。人は一人で死んでいくのは寂しいと思うのでしょう。現世で一緒に世を楽しんだ人々と、またあの世でも維持したいと思うことは権力者だけでもなく誰しも思うことでしょう。秦の始皇帝も兵馬俑を作り、あの世での権力の維持に努めています。しかし殉死させられるものはたまったものではありません。乃木希典の妻も夫の従って刀を心臓に突き立てて殉死しましたが、本当のところはどうだったのでしょう。イスラムの自爆テロも形を変えた殉死といえましょう。憎き敵共を道連れに、あの世に行き、また同じように自爆テロを繰り返すのでしょうか。憎しみの連鎖は歴史の常態であるようです。日本でも例外ではありません。中国では反日映画を作り、韓国では慰安婦で日本を非難しています。

塚田良道のよる埴輪起源説は高句麗の古墳壁画によると解説しています。その壁画には食事の世話をする女性立像、馬に乗って狩りをしている図、力士像や音楽を奏でる楽師などが描かれています。5世紀、日本では大いなる技術革新が起こり、陶器でも大型も容器も作れるようになり、それが埴輪に移植され、高句麗の古墳壁画にも影響されて、陶器で馬や牛や兵士や楽師等々作ったという説です。いずれにしても死んでからも今まで過ごしてきたような生活をしたいという思いがあるのでしょう。今日でも焼く前に棺桶の中に故人が好んでいたものを入れています。

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