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この卷からは私の青春と重なります。テレビなどでディズニーランドの提供の映画とかアメリカドラマをよく見ていました。豊かなアメリカに憧れていたものです。ところがこの本を読むと、こういった文化政策もCIAの謀略だと感じられます。CIAでなくてもアメリカの政府が日本の子供たちを洗脳していたことがわかります。日本でかつてあったものはすべてダメで、アメリカ風民主主義が一番優れたものであるというメッセージです。それで私はマリリンモンローこそ世界の美女であると刷り込まれたのです。マリリンでなくても金髪白人の女性が最高にいいのだという、根強い偏見にとらわれたのです。歌手の千昌夫もその口でしょう。女だけではありません。アメリカのなすことすべて人類の進歩に貢献しているのだと思わされたものです。ところがこの本では第二次世界大戦以降世界の覇者になったアメリカはCIAを手先にして、アメリカの言うことを聞かない国には暗殺団を送り、暴虐の限りを尽くしていたということです。インドネシアのスカルノはアメリカの企業を国に摂取しようとすると、アメリカのCIAはスカルノの白人金髪に目がないことを知り、白人金髪を送り付け、スキャンダルを起こそうとしましたが、失敗します。しかし最後にはスハルトという軍関係者に現金や武器を贈り、スカルノを倒します。こういうことを中南米でも南アメリカでも東南アジアでも中東でもやっています。今のシリア内戦でも、もとはというと、アメリカの石油会社の利権を保持し安定させるために、ある一部の者に現金や武器を渡し、自分たちの都合のいいような政府を作りがたっているからです。アメリカの政治家はみな巨大な多国籍企業とつながっています。彼らはこれらの会社の利益を確保するために、軍隊やCIAのスパイを展開しているのです。日本にもCIAの手先がいるのです。テレビのコメンテーターもそういう人がうじゃうじゃいるようです。清廉潔白にみえる学者も信用できません。手放しでアメリカをほめる人は信用しないほうがいいかもしれません。そうかといってアメリカに苦言を呈している人も彼の過去のことを調べないと信用できるものではありません。なにしろCIAは防諜のプロですから、そういった提灯を上げてそれに集まる人員をチェックしているのかもしれないのです。いざ日本に軍事政権ができあがると、CIAはそれまで集めた反政府の人たちの名簿をそっくり軍事政権に渡すでしょう。これはチリのアジェンダ政権が倒され、その後におこったことで、何十万人の人たちが処刑されました。