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読書

キショール・マブバニ 大収斂


    世界の人口の12
%しかない欧米の白人種がいまだに欧米の論理を振りかざし、かつてのあからさまの植民地政策ではないとしても、白人種が他の人種を導き、主導権をとらないといけないという傲慢な態度をとっているとキショール・マブバニは非難しています。キショール・マブバニはシンガポールで、インドの移民の子として生まれています。外交官になって国連などに関わっています。そこで見たものは、欧米の人たちが自分たちの上に他の民族を決して置きたくないという確固たる信念です。IMFも世界銀行も決して白人以外のものを長としておかないようにしています。やがて中国がアメリカの経済指標を越えるという時期が間じかに迫っています。そのために今トランプは中国に経済戦争を仕掛けています。かつて日本はアメリカにこの経済戦でこっぴどくやられました。防衛をアメリカに頼っているので文句は言えません。アメリカの言われるままに、イラク戦争では日本は最大の金銭援助をしています。またアメリカの大学に補助金を出したりして、日本の印象を良くしようとしましたが、補助金をもらいながら、いまだにパールハーバーから第二次世界大戦の日本に説教を垂れています。果たして中国がトランプのやり方にがまんできるかどうかです。中国は今のところアメリカの軍需力にはかないませんが、経済では確実にナンバーワンになります。イギリスの阿片戦争以来中国は欧米列国と日本に侮辱され続けていましたが、毛沢東と鄧小平によって近代化に成功し、今では世界各地に中国人の旅行者が歩き回っています。このように中間層が増えてきて、今まで低姿勢であった中国の民衆がアメリカの横暴に耐えられるだろうかと、キショール・マブバニは危惧しています。かつての日本のように「米英鬼畜」と叫ぶようになるのでしょうか。多分中国人は日本人より単純ではなさそうなので、それに日本の失敗を学んでいるので、どのような手腕を発揮するか楽しみです。

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