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読書

クラウディア・ハモンド 脳の中の時間旅行


    今日は大晦日、あっという間に一年が過ぎました。年をとるに従って時間が早く過ぎると感じるのは、感動がなくなっているというのか、記憶すべきものがないのか、生活全般が無意識が取り仕切る自動運転になっていて、毎日同じことを繰り返して、何ら変化のない生活をしていることによります。思い出そうとしても、どの日も同じようなものであれば、一年も一日と変わりありません。

時間を長く感じようと思ったら、楽な無意識を止めて、意識的になることです。新しいことを見つけたり、母国語以外の言語の習得も時間を引き延ばします。毎日意識的に記憶を積み重ねると、後で振り返ると、時間が濃厚になっていて、流れが遅く感じます。簡単に言えば学生時代に戻ることです。人生に紆余曲折し辛苦するほど時間はのったりと進みます。人生に慣れてしまうと、さらさらと時間は過ぎて行きます。年をとってこのような苦労をしたくないという人には、旅行が手軽でいいかもしれません。普段と違って、見かけることのない景色、変わった料理の味、・・・で、記憶が一挙に高まります。旅行する金のない人は、日々の通勤の道を変えてみることを、ハモンドは推奨しています。

受動的にテレビを見ていても、記憶に残るものはあまりないでしょう。この三箇日毎年どの局でも同じような番組をやっています。だからあっという間に正月は終わってしまいます。それはそれで平和的でいいのかもしれません。隣国との戦争が起きれば、耐え難い時間の遅さに怨嗟の声が高まるでしょう。

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