忍者ブログ

読書

武島達夫 脳と自由意志


         真面目に生きていた人も、ちゃらんぽらんに生きていた人も、死んだら焼かれて何もかもなくなるのは不公平だと言っています。この宇宙があるということは必ず神はいるはずで、神の自由意志がこの宇宙と人間を作ったのであるから、死んでも霊魂は残り、あの世も存在し、真面目に勉強をし、東大に入り理学博士になった武島先生は、ちゃらんぽらんに生きた人と一緒にされたくなく、あの世にいっても武島先生の霊魂は、天下り役人のように立派な椅子に神の導きによってどっかりと座ることを願っているようであります。

広大な宇宙も人間も神が作ったかどうかわかりません。あの世も霊魂もあるかないか誰も証明できません。信じたい人に信じるなとはいえません。死んだら何もかもなくなり、寂しいから、霊魂を考え出して永遠に生きたいと思うのでしょう。でも考えようによっては、武島先生は永遠に生きているといえます。先生が結婚し子供を作っておれば、武島先生のDNAの半分は子供に移転しているので、その子供がまた結婚し子供を作れば、永遠に武島先生は生きていることになります。たとえ子供がおらなくても、姪やら甥やらいるのなら、薄まった自分が継続していることになります。武島先生の真面目な性格は子孫代々に引き継がれ、優秀な子がたくさんできているはずです。霊魂になって見守る必要はありません。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R