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カポーティの「冷血」風の小説かと思いましたが、途中から笑ってしまいました。アメリカの文学教授が、妻の実家であるイギリスのひなびた農家を借り、娘と妻と一緒に引越しします。文学教授はそこでイギリスの古い詩人について論文を書こうとします。その田舎は閉鎖的な田舎で、かつて少女を強姦した村人をみんなで殺し埋めたという噂のある村です。警察が来てもみなが口裏を合わせ、犯罪を暴くことができなかったということになっています。クリスマスの雪の降る日、村で子供たちのためにダンスパーティが行なわれます。それらの子供の中で知恵遅れの少女が行方不明になります。同じ日に、何十年前に数人の少女殺しをした変質者を自動車で病院から連れ戻す途中スリップして、その変質者は逃げ出します。家でそのニュースを聞いた文学教授はダンスパーティの会場へ娘と妻を連れ戻しに行きます。帰りの途中で教授は人をひいてします。家に帰ってその男の上着から、ニュースで流れていた変質者とわかります。すぐに電話を医者と警察にかけます。知恵遅れの少女を探し回っている村人にも変質者が教授の家にいることがわかり、知恵遅れの父親が猟銃を持ち出し、他の4人の荒くれ者と教授の家に行こうとします。娘が行方不明になって倒れこんでいた母親を診察していた医者が父親の猟銃を掴んで教授の家に行ってはならぬと止めますが、猟銃で医者の頭を殴り失神させます。教授に家に行き、変質者を差し出せと要求しますが、教授は断ります。村で金持の男が来て、知恵遅れの娘の父親から猟銃を取上げようとしますが、それが暴発して金持ちの頭をフッ飛ばします。もはやひとり殺したなら、あと何人殺そうが罪は一緒だということで、これら5人は家に侵入しようとします。文学ばかりやっていて、人と命を欠けて争うという経験がない教授に妻と娘を守らないといけない状況に立たされます。人を殴ったこともない教授が、イギリスのサッカーのフリーガンのような荒くれ男と対決するはめになりました。このような事態になる前、妻は教授の男っぽさのなさに嫌気がさし、もと彼のヤクザっぽい男と浮気をしていました。夫婦関係が崩壊寸前だったのです。ところが教授はバットと熱湯やらで5人もの荒くれ者を退治します。この危機的状況で妻も夫に加勢し、最後には夫婦仲ももどることになります。この切羽詰る攻防戦にハラハラしますが、同時におかしくもあるのです。