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サミュエル・ハンチントン 文明の衝突 上下

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サミュエル・ハンチントン 文明の衝突 上下


    1996年の出版ですが、2010年にはこうなると予測しています。

韓国と北朝鮮は再統合していると書いています。予測は外れています。日本での「アメリカ軍の軍事的プレゼンスも大幅に低下」しているといっています。中国とベトナムは南シナ海の領有権で衝突します。ベトナムにアメリカの企業があるので、空母機動艦隊を南シナ海に派遣します。そこで戦争が勃発します。日本の調停は失敗に終わり、日本は中立を宣言し、日本にある米軍基地の使用を禁止するが、米軍は無視して中国に対して空爆を開始します。ところが中国のミサイル攻撃によって空母艦隊は打撃を受け、形勢不利になります。アメリカ国内ではヒスパニック系の住民たちが厭戦ムードになり、戦争の継続が難しくなります。東アジアの混乱に乗じてインドがパキスタンを攻撃しますが、イスラム教徒のイランなどの支援を受けて、パキスタンはゲリラを展開し、この地が泥沼化します。中国の暫定的な勝利によって、中東ではイスラムの国々が活気付きイスラエルを攻撃し始めます。アメリカは各国に協力を要請しますが、中東の反西欧主義の波をとめることができません。日本もこの流れを見て、中立から中国に擦り寄るようになります。日本にある米軍は撤退し、中国は日本に参戦することを要求します。それで日本は散発的に太平洋で艦隊による戦闘を行うようになります。ロシアははじめ中国と不可侵条約を結びますが、中国がアメリカをアジアから押しのけると、ロシアはシベリアの軍事的な強化をします。以前からシベリアに進入していた中国人と中国軍が連携して、ロシアをこの地から追い払います。やがて、アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、インドの連合対、中国、日本、イスラム連合の真の世界大戦に突入します。核戦争にでもなればこれらの国々はボロボロになり、唯一無傷なのは南米かラテン系の人々で、サンバやボサノバやランバダを踊っている国民ということになります。

この予想は今のところ当たってはいませんが、アングロサクソン系の人が考えそうなことだとわかります。日露戦争で白人系が黄色系にやられたということがいまだにショックとして彼らの心に残っているのでしょう。そうして日本人はずるいものだと確信していて、信用していないから、このようなストーリーを思い描くのでしょう。本当は人種の衝突とタイトルを変えたほうがいいかもしれません。

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