忍者ブログ

読書

ジェームス・C・スコット 反穀物の人類史

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

ジェームス・C・スコット 反穀物の人類史


        我々の習った考古学、食うや食わずの狩猟採集時代から、定住して農業をしてから豊かになったというのは、どうも間違いのようです。狩猟採集時代でも定住した人はいたし、農業をしなくても自然に生えた穀物をとっていた。結論的には農業時代と言われている時期にも狩猟採集民はいたし、かえって農業をやっている人は人の密集で疫病にかかることが多く、おまけの農業という仕事がきついものですから、狩猟採集民より5センチも背が低く、反対に狩猟採集民はたんぱく質に恵まれ、健康だったということです。農業従事者はたびたび死んだり、逃亡をしたりして、そのために補充をするために、狩猟採集民が捕らえた別の狩猟採集民を奴隷として買っていたのです。それから奴隷の狩猟採集民を軍隊に仕立て、別の町を攻撃してその住民を奴隷として拉致したりします。当時から農業は相当きつい仕事であり、自分から好んでやる仕事ではありません。どうも国家ができるということは、はじめから富める者と富まざるものがいたということになります。現在の資本主義もこの原初的な農業国家を基にしているのでしょう。支配者層が銀行のオーナーや政治家、中間層が徴税管、非正規雇用者が奴隷ということになります。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R