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町山智浩 最も危険なアメリカ映画

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町山智浩 最も危険なアメリカ映画


        「危険なアメリカ映画」とは、表でも裏でも、白人がこの国を取り仕切るのだというメッセージが入っている映画です。単純なのは、ジョン・ウエイが出ている西部劇です。インディアンは害虫で、殺してもいいものというメッセージがこもっています。実際は白人は強欲な殺人者にすぎません。最近はさすがこのようなあからさまな映画は作っていませんが、言外にこの国の支配者は白人であらねばならぬというメッセージがこもった映画があるのです。あっと思われるかもしれませんが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」もその一つです。80年代にできたこの映画は、50年代の過去に戻り、当時の白人主体の社会がいかに白人にとって居心地のいいものかを懐かしがっている映画です。しかし当時の黒人にとっては奴隷解放がなされたとしても依然として強い差別があり、黒人の少年が白人の女の子に「ヘイ」と声をかけただけでリンチに会い、殺されています。それにもう一つ「フォレストガンプ」、知恵遅れのガンブが巻き起こした感動の映画ですが、裏に込められたメッセージは、国民はガンブのように知能指数が75ぐらいでちょうどよく、言われたことを疑問も感じなく、遂行する人間であってほしいというものです。要するに国民の愚民化を称賛している映画なのです。支配者にとっては国民は都合のいい人間であってほしいということです。

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