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我々が何気なく使っている『レストラン』という言葉も歴史的に見れば、今のレストランと原初のレストランではえらく違っています。レストランとはフランス語のレストレという動詞で「回復させる」という意味です。パリ革命前、外食産業の「隙間市場」として「スープ」を売り出した食料品店主がいたのです。その『スープ』を「回復させるもの」すなわち「レストラン」という呼び名で売り出したのです。レストランとは即スープなのです。
もともとフランスではポタージュという汁物がありました。英語でのスープはフランス語では「ソップ」(sop)で、肉汁に漬けるパンのことです。フランスではパンの入らないスープをポタージュと言い、パンの入ったものをソップと歴然と分けていますが、英語になると境目がつかなくなり、ポタージュはスープの気取ったフランス的な呼び方として使われようになったということです。
缶詰もそうですが、戦争が乾燥スープをもたらします。日本でも第二次世界大戦では乾燥味噌汁を作っていました。しかし米だけは飯ごうで炊いていたので、その煙でアメリカ戦闘機の爆撃の目標になってしまいました。パンと米ではその機動性に大きな差がありました。負けた原因の一つでもありましょう。