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「人類学を科学的に考える仕方と、人類の起源の科学を人類学的に考える仕方」がこの本のテーマであると言っています。欧米で生まれた人類学は白人が人間の頂点に立つものだという証明のためにありました。進化のトップを走っていて、誰よりも頭がいいのだという主張です。二重螺旋の発見者であるワトソンも黒人よりは白人の方が知能指数が高いと言っています。今年岡山の裸祭りが「Naked Festival」として世界的に話題になりましたが、アメリカとランプの側近の女性がこれを見て、どこの(野蛮的)文化も同じねと馬鹿にしたようなツイッターをしています。人種や女性についての発言は特に気を使うものですが、どこの国でも本音を出す人がいます。日頃そう思っていますからつい口に出るのでしょう。日本の中曽根総理も黒人差別のようなことを言って、本家本元のアメリカからバッシングを受けています。日本が経済的に驀進していた時、「ジャップ」をこれ以上のさばらしてはいけないという理由で、先進白人国家がプラザ合意を日本に押し付けました。モンキーに人間様の国家が負けてはならぬのです。現在では日本が中国に変わっていますが、根は同じことです。
ジョナサン・マークスのこの本も、そのような反省に立って、書かれたものかもしれません。