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ジョン・スウィーニー ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか

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ジョン・スウィーニー ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか


     SF作家L・ロン・ハバードが1954年にサイエントロジー教会を作りました。「ダイアネティックス理論」なるものをかざして、精神の自由を得るものだというものです。キリスト教の聖書のように、ここにも経典があります。それを得るためには段階的に金を寄進して経典を学んでいくようです。最終的な講話は、ジヌーという宇宙の神がいて、増えすぎた宇宙生物を「7500万年前、火山に落とし、虐殺した」ということがあり、それ故、これから「人間の人間に対する残虐性が生まれた」と説明しているのです。この教会の本には噴火する火山の絵が表紙になっています。7500万年前というと、われ我々先祖のクロマニヨン人がアフリカから出て世界を放浪していた時期にあたります。この経典の整合性を求めるなら、虐殺を免れた宇宙生物がクロマニヨン人と交わり、残虐性というDNAをクロマニヨン人に注入したということになるのかもしれません。もともと宇宙の彼方から地球に来ていたのですから、文明が進んでいたのでしょう。それ以降クロマニヨン人も長足の進歩をとげ、やがてピラミッドなどを作り出すようになります。このような話も宗教にはまれば信じてしまいます。映画俳優のトム・クルーズやジョン・トラヴォルタなどもこの宗教の会員であり、また広告塔でもあります。何を信じるかどうかは他人がどうのこうのと言えるものではありません。しかしこの宗教が金食い虫であり、親子や兄弟や夫婦を引き裂くものであったら、問題です。脱退者や批判者にも暴力的であったりするのも問題です。日本のオーム真理教の教主は捕まっていますが、初代のハバードは1986年に死に、2代目のミスキャヴィッジは英俊な弁護士に守られてまだ逮捕には至っていません。

初代のハバードが、SF作家のアシモフ、ハインライン、フランク・ハーバードと酒を飲みながら、「宗教的物語を書くのは誰が一番うまいか」という賭けをしたとあります。アシモフは「夜来たる」、ハインラインは「ヨブ」、ハーバードは「デューン」を描きましたが、ハバードは「一字いくらで物書きするなんて愚の骨頂だ(この本では具になっています)本気で金儲けしたいのなら、宗教を始めることだ」と言って、信者から多くの金を集め、世界各国に資産を持ち豪華な教会のビルディングを建てています。

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