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読書

ジョン・ロルフ ピーター・トゥルーブ 投資銀行残酷日記


    それなりに有名大学を出て、ビジネススクールに入り、そこを出ると、ウォールストリートの金融会社に、アナリストより一段階高いアソシエイトとして入行できるのです。アナリストは見習いみたいなもので、日本語では「一般行員」と訳されています。アソシエイトとは「主任」となっています。CEO(最高経営責任者)まで何段階もあり、年収も何百億円にもなるのです。でもこのアソシエイトでも一年先には2000万円を超えています。アナリストでは200万円くらいしかありません。それだけもらっているので、働き方も激烈です。毎日深夜まで働いているのです。それも書類製作で、会社の概容など調べて書き上げます。それを上のものが一字一句訂正をし、書き直しをさせられます。結局完成されたものは始め書き上げたものとほとんど変わらないものということになります。毎日このように深夜まで、時には朝方の4時まで働くことになります。恋人もいてもデートもできません。やがて恋人も離れていくことになります。たとえ高い給料をもらっても、このような生活では疲れがたまるばかりでしょう。ジョン・ロルフは若く性欲が強い者ですから、深夜ひとり事務所でマスターベーションをしています。煌々と輝くガラス張りの事務所では他のビルから丸見えです。見られているということも気にかけないほど精神が痛んでいたということになります。とうとう自分の異常さに気づき、2年後この会社をやめてしまいます。この会社の上司には変わり者がたくさんいます。出張の飛行機の中で、アテンダントが運ぶトレイの中に糞をひった人もいます。最近ニュースで飛行機の中で他の乗客に小便をかけて逮捕されたというものがありましたが、これも多分投資会社の社員かもしれません。

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